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岡本 芳浩; 小川 徹
Zeitschrift fr Naturforschung, A, 54, p.91 - 94, 1999/00
溶融LaBrのX線回折測定を行い融体構造を調べた。その結果、Laイオンの周りにBrイオンが6個配位した八面体構造をとることが判明した。また、中距離構造秩序の存在を示唆するFSDP(First Sharp Diffraction Peak)を観測した。これらの構造情報に最適化したポテンシャルを用いて、分子動力学計算から溶融LaBrの粘性率を推定した。
林 博和; 岡本 芳浩; 小川 徹; 佐藤 譲*; 山村 力*
Molten Salt Forum, 5-6, p.257 - 260, 1998/00
希土類塩化物融体の粘性率測定を行い、イオン半径と粘性率の関係について考察するとともに他の結果と比較した。希土類塩化物試料は無水塩化物試薬(純度99.9%)を減圧下で蒸留精製してから石英ガラス製フィルターで濾過して用いた。粘性率測定には懸垂液面型の透明石英ガラス製細管式粘性率測定装置を用いた。この装置は密封型であり、透明電気炉内に設置し液面を直接観察することによって流出時間を測定して動粘性率を求めた。既存の密度データを用いて粘性率を計算した。装置定数は25から60Cの蒸留水を用いて決定した。
林 博和; 加藤 義夫; 小川 徹; 佐藤 讓*
JAERI-Tech 97-024, 40 Pages, 1997/06
溶融塩の粘性率を測定するための回転振動法及び細管法による粘性率測定装置を製作した。回転振動式粘性率測定装置では、振動周期と対数減衰率を時間計測の方法で測定した。測定装置の制御と粘性率の計算(絶対測定)にはパーソナルコンピューターを用いる構成とした。細管式粘性率測定装置は透明石英ガラス製・密封型とし、透明電気炉と組み合わせて直接観察によって流出時間も測定した。後者では蒸留水を標準物質として、相対測定によって粘性率を求めた。溶融塩化カリウムを用いて両装置の検定を行い、測定値と標準値の差は回転振動法では5%以内、細管法では3%以内であることを確認した。
岡本 芳浩; 横川 三津夫; 小川 徹
JAERI-M 93-242, 29 Pages, 1993/12
分子動力学法により溶融塩の粘性率を計算するためのプログラムを作成した。まず分子動力学計算ステップ数を重ねて応力テンソル対角成分の自己相関関数を求め、久保の公式に基づく時間積分から粘性率を出した。作成したプログラムを用いて溶融KClの粘性率計算を行なった。216粒子の系を使用して5種類の温度についてNVTシミュレーションをそれぞれ10万ステップ実施した。得られた粘度値は温度依存性を含めて実験報告値と良く一致した。さらにスーパーコンピューターによる高速実行を実現するためにプログラムのベクトル化を進めた。その結果、数十万ステップにも及ぶ大きな統計量による粘性率の計算が可能になった。